この事例の依頼主
60代 男性
相談前の状況
借金が700万円以上あり、収入は年金以外にほとんどない状態でした。ただ、家族で住んでいる自宅不動産を手放したくないという気持ちがあり、自己破産はしたくないというお考えでした。任意整理で返済するのも難しい状況でしたので、小規模個人再生の申立てをすることにしました。
解決への流れ
小規模個人再生は一定の収入があることを条件とする手続きですが、ご本人の年金と同居家族の援助が見込まれることから、裁判所と再生委員を説得し、この手続きを進めることができました。破産と異なり、個人再生は申立てをしてからが勝負なところがあり、履行テスト、再生計画案の作成、債権者との調整など様々なサポートをしました。その結果、無事に再生計画が認められ、自宅不動産を残したまま、借金が減額され、その返済をスタートすることできました。
ご相談者様の状況からすると、最初の段階から自己破産という選択肢も十分にあり得るところでしたし、その後も債権者から再生計画について不同意の意見が出されれば、再生が認められず、自己破産になっていた可能性も十分あり得ました。ご本人のご希望どおりの結果になり、とても満足の行く結果となりましたが、正直「運」の要素もかなり強かった案件です。