この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
相談者は,新たな配偶者と結婚しましたが,前の配偶者には,財産を残したくない,新たな配偶者等に財産を残したいとの意向を有していました。
解決への流れ
将来起こりうる多様な事態を想定し,いかなる事態でも相談者の意向に対応できる形の公正証書遺言を作成するよう様々な検討を重ねました。また,将来の遺留分減殺請求に備えて,生前贈与その他の事実関係を相談者の有していた通帳やメモから可能な限り整理した証拠を作成し,対策を行いました。
遺言を作成することは,万が一の時に,ご自身の希望に沿った相続を実現するという点で非常に有益です。もっとも,その際は,各相続人の有する「遺留分」(遺言に関わらず取得できる割合)を考慮して,紛争を最小限に抑えるような内容にする(例えば,遺留分に相当する分は残しておく等)ことが必要です。本件では,将来起こりうる紛争を想定した遺言書の内容,そして紛争が万一発生した場合の証拠の整理を予め行った事案です。